テーブルの定義
テーブルとは、平らな天板に脚または支柱をつけ、作業や食事ができるようにした家具です。高さがあるものは、椅子とセットになって使用されます。
テーブルの歴史
<古代:テーブルの誕生>
テーブルは、古代エジプトで使われ始めました。古代エジプト人は、床より高い位置に食べ物などを置くために、石で小さな台を作り、テーブルとして使用しました。天板の形はいびつで、高さが低く、椅子は使われませんでした。紀元前16〜17世紀ごろになると、石だけではなく、木でできたテーブルが使われるようになり、食事のほか、ボードゲームなどがテーブルを使って行われました。
一方、古代中国でも、筆記や絵画などの創作活動のためにテーブルが使用されていました。
<古代ローマ期:形が多様化>
古代ローマ時代には、正方形や長方形、円形、半円形など様々な形のテーブルが登場しました。脚の本数も1本から4本まで様々でした。
<中世:大型テーブルも登場>
5世紀〜15世紀の中世には、大人数で食事をするときに使う大型のテーブルが登場。架台や書見台なども作られ、テーブルの使い道が多用化しました。
<ルネサンス:豪華なテーブルが流行>
ルネサンスの時代(14〜16世紀)には、上流階級の人々が食事をする時のための豪華なダイニングテーブルが流行。客人をもてなすための装飾的な要素の強いテーブルが愛用されました。
<近代以降:暮らしの用途に合わせたテーブル>
17世紀後半からは、サイドテーブル、ドレッシングテーブル、コーヒーテーブルなど暮らしの用途に合わせた専用テーブルが登場。さらに、20世紀以降になると、ガラステーブルが急速に普及するなど、バリエーションがさらに豊富になりました。
テーブルの役割
<体にやさしい>
食事をしたり、書き物をしたりする時、床でじかに作業をするとなると、体を前にかがめなければならず、腰や背中への負担が大きくなります。テーブルを使えば、より自然な姿勢で作業をすることができ、体への負担が減ります。
<空間を有効活用>
テーブルには、空間を有効に使う役割があります。天板の上は作業台として、下は収納スペースとして使うことで、部屋がすっきりします。
テーブルとインテリア
テーブル一つで、部屋の雰囲気は大きく変わります。テーブルは、色もデザインも多種多様です。カントリー、アンティーク、モダン、和風、アジアンなど、部屋を自分流にコーディネートするうえで、テーブルは大きなカギを握ります。
また、テーブルは、空間の中心となる家具です。テーブルを中心に椅子やソファ、カーペットなどが配置され、憩いの場が形成されます。 |